テレアポ台本 インターン版2 ── レビューまとめ・展開用

台本の骨格は良い。
直すのは「最初の30秒」。

ヒアリング型・7章構成の台本v2を佐々木がレビューしました。分岐の作り込みは活かしたまま、受付突破から本題に入るまでの入口を組み替えます。このページの順番どおりに反映すれば大丈夫です。

宛先: 蓮花さん・黒木さん レビュー: 佐々木 日付: 2026-07-16 対象: テレアポ台本v2(2026-07-07版)

総評 骨格はそのまま活かす

まず、どこが良くてどこを直すのかの全体像から。

新しく足す 今回直す 今回は触らない(レビュー継続中) 2.5章へ統合して削除 0章・新設 事前チェック 1章・修正 受付突破 2章・修正 切り出し 2.5章・新設 前置き 3章 ヒア① 4章 一般論 6章 ヒア② 7章 クロージング 5章 自社紹介(前倒しして統合)
修正マップ。手を入れるのは前半だけで、ヒアリングの分岐(3・6章)はそのまま使う。
良い点受付突破からちゃんと台本に入っている構成が素晴らしい。最初の関門を最初に手当てしている台本は、それだけで実戦で使える形をしている。
良い点ヒアリング型の骨格。活用状況のA〜F、悩みのA〜Hという分岐の作り込みは今回の台本の資産で、修正後もこのまま全部活きる。
良い点押し付けない工夫。一般論を「〜と言われています」と伝聞形にする、他社批判をせず自社の姿勢で返す、といった配慮は方向性として正しい。

そのうえで、今回のレビューでの修正は電話の最初の30秒、つまり受付〜社長に取り次がれた直後に集中しています。理由はひとつで、ここを通らないと後半の良い分岐にたどり着けないからです。なお佐々木のレビューは現在前半(0〜2.5章)まで。3・4・6・7章の指摘は追って共有するので、後半は今回は触らないでください。

直す前に共有したい、3つの方針

個別の文言修正はすべてこの3つから導かれています。迷ったらここに戻る。

其の一

嘘をつかない

1分で終わらない話を「1分」と言わない。営業かと聞かれたら正直に認める。小さな嘘は必ずあとで反感になって返ってくる。

其の二

伝えてから、聞く

受付に言った口実と、社長への第一声は同じ内容にする。「お伝えしたいことがある」と言って取り次がれたら、まずそれを言い切ってから質問に入る。

其の三

調べてから、架ける

架ける前にその会社のホームページを1分見て、「気になった点」を1つメモする。この1点が受付突破と第一声の弾になる。

○ 約束を先に果たす 受付に 「1点お伝えしたく」 社長に・10秒で言い切る 「施工事例が◯年で止まって…」 自然に質問へ 「実際どうですか?」→ ヒア① 口実と第一声は同じ内容(=約束を果たす) ✗ 口実だけ使って質問から入る 「1点お伝えしたく」 「少しお伺いしたいのですが…」 「で、何が言いたいの?」
「伝えたいことがある」と言って取り次がれた電話で質問から入ると、後出しの営業に見える。先に1点を言い切れば、続く質問は自然になる。

0章 架電前チェック 新設

台本の一番前に、この章を新しく追加してください。

架電リストを作る段階で、会社ごとに次の4つを確認してメモします。1社あたり1分程度。ここで拾った「気になった点一言」が、受付突破と社長への第一声の材料になります。明らかに対象外の会社をリストから落とす選別も兼ねます。

チェック項目見るところ
HPの有無社名で検索して出てくるか
古さ・スマホ表示スマホ実機で開き、文字サイズや表示崩れを確認
更新の状況施工事例・お知らせの最終日付が何年で止まっているか
気になった点一言上の3つから1つメモ。これを第一声で伝える

チェック結果によって、受付への要件と社長への第一声をこう使い分けます。

パターン受付への要件社長への第一声(伝える1点)
HPが見当たらない「御社のお名前で検索した際に気になったことがあり、1点お伝えしたく」「御社のお名前で検索したのですが、同業他社様は出てくる一方で御社のページが見当たりませんで」
HPが古い・スマホで崩れる「御社のホームページを拝見して気になったことがあり、1点お伝えしたく」「スマホで拝見した際に文字が小さく表示が崩れてしまっていて、せっかくの施工実績がもったいないと感じまして」
更新が止まっている同上「施工事例の更新が◯年で止まっているように見えまして」
順調に動いている別の1点(求人ページの古さ・現場写真・スマホ表示など)を探す。見つからなければ優先度を下げる例:「施工事例はよく更新されているのに、求人ページだけ情報が古いままに見えまして」

第一声のあとは全パターン共通で「実際のところ、今ホームページはどのように活用されていますか?」と続けて、3章のヒアリングに合流します。つまりみなさんが作ったA〜F分岐はそのまま全部使います。

1章 受付突破 修正

想定問答の網羅は良い。直すのは「ご用件は?」への返しの一文。

受付から返ってきそうな質問(営業ですか? / ご用件は? / 事前のお約束は?)はおおむね網羅できていました。第一声の「お世話になります」も、初対面でも使う定型なのでこのまま残してOKです。ただし取引先のふりを引っ張るような振る舞いはしないこと。営業かと聞かれたら正直に認める、いまの書き方が正解です。

「どのようなご用件でしょうか?」への返し

原文

ホームページの活用状況について、少しお伺いしたいことがございまして。1分ほどお時間いただければと思います。

修正案

「御社のホームページを拝見して、1点気になったことがございまして。売上や採用にも関わるところですので、社長様に直接お伝えしたくご連絡いたしました。」

「活用状況を伺いたい」はアンケート営業に聞こえて弾かれやすい。受付は「社長に回すべき用件か」で判断するので、「御社固有の話」で「伝えたいことがある」形に変える。「売上や採用に関わる」の一句が取り次ぐ理由になる。

重ねて「どういう内容ですか?」と聞かれたら、隠さずその1点をそのまま言います。「施工事例の更新が止まって見える件です」。正確に伝言してくれる受付なら、それ自体が社長への前振りになります。HPが見当たらない会社だけは、頭を「御社のお名前で検索した際に気になったことがあり」に差し替えてください。

2章 本人につながった直後 修正

第一声の組み替えと、時間の言い方。それと反応3パターンの備え。

第一声 ── 1点を言い切ってから、3分をもらう

原文

「お忙しいところ恐れ入ります。Web制作会社〇〇の△△と申します。今日は売り込みのお電話というよりは、少しお伺いしたいことがあってお電話しました。1分ほどよろしいでしょうか。

修正案

「お忙しいところ恐れ入ります。Web制作会社ステラ・クリエイトの黒木と申します。お電話しましたのは、御社のホームページを拝見して、施工事例の更新が◯年で止まっているように見えまして。それをお伝えしたかったのですが──少しだけお話しさせてください。手元のタイマーでしっかり測らせていただきますので、3分だけよろしいでしょうか。」

受付に言った「1点」を先に果たす(其の二)。時間は正直に3分と言う(其の一)。実際1分では終わらないので「1分」は嘘になる。「タイマーで測ります」の一言は、時間の約束を守る姿勢がそのまま信頼の演出になる。

社長の反応は3パターンを想定する

「3分だけよろしいでしょうか」 「何ですか?」 優しいパターン そのまま2.5章の前置きへ → ヒアリングに進む 「今忙しい」「5分後に会議」 時間がないパターン 「でしたら30秒だけ」 → 骨子だけ伝えて 再架電の約束で着地 「営業なら結構です」 厳しいパターン 一度だけ押す 「1点だけ、30秒で」 ダメなら気持ちよく引く
3分の打診への反応は3つに割れる。どれが来ても台本に受けがある状態にしておく。

時間がないパターンの30秒は、この骨子だけ伝えます。「弊社はまだ立ち上げ初期の会社で、建設業に腰を据えてお役に立ちたいと考えています。実績づくりの期間ですので、費用も相場よりずっと抑えた形で構いません。ぜひ一度お話を伺いたいので、改めてお電話させていただけますか。本日ですと何時頃がご都合よろしいでしょうか。」 30秒すらもらえない気配なら「それでも30秒だけよろしいでしょうか。本当に簡潔にお伝えしますので」と一度だけ粘ります。

厳しいパターンは、一度だけ「営業のご連絡ではあるのですが、御社のホームページについて1点だけ、30秒でお伝えさせてください」と押して、それでも断られたら「承知いたしました。お忙しいところ失礼いたしました」ときれいに引きます。粘るのは一度まで。

費用の言い方をひとつ統一します。「成果が上がってからお金の相談を」という形は成功報酬の約束に聞こえてしまい、あとで送る費用資料と食い違うので使いません。理由付きの安さ、つまり「実績づくりの期間なので、相場より抑えた形で構わない」に揃えてください。

2.5章 ヒアリング前の前置き 新設

5章の自社紹介をここに前倒しして統合。質問する前に、事情を先に開示する。

3分をもらえたら、質問に入る前に「なぜヒアリングさせてほしいのか」を20〜30秒で正直に話します。こちらからアドバイスを求める形です。アドバイスを求められた社長は、断る側から助言する側に立場が切り替わります。そして「実績がまだない若い会社」という話は、実際に若いみなさんが電話するからこそ本物として伝わります。

新しい台詞(たたき台)

「と言いますのも、弊社はまだ立ち上げ初期の会社でして、システム開発に強いエンジニアはいるのですが、恥ずかしながら建設業での実績はこれからなんです。今後は建設業に腰を据えてお役に立ちたいと考えておりまして、実績づくりの期間ですので、費用も相場よりずっと抑えた形で構わないと思っています。その前にまず、現場の社長様方が実際どんなことにお困りなのかを教えていただきたく、お電話しました。実際、御社ではいかがでしょうか?」

「売り込みではない」と言いながら後で提案する後出し構造を解消する。先に事情を開示しておけば、6章の提案は自然な帰結になる。原文5章(立ち上げ段階・パートナー探し・伴走)の内容はここに統合されるので、5章は削除して二度話さないこと。

最後の「御社ではいかがでしょうか?」が、そのまま3章ヒアリング①への入口です。以降のA〜F分岐、4章の一般論、6章のA〜H、7章のクロージングは現時点ではそのまま使ってください。

宿題 ── 一緒に考えたい4点 未決

レビューで結論が出ていない論点。みなさんの答え案も聞きたい。

Q1

「なんでうちの業界なの?」への一言

前置きで「建設業に腰を据えたい」と言うと、この質問がほぼ確実に来る。建設業を選んだ理由を、30秒で言える一言にしておきたい。

Q2

「10年」という数字を言うか

「今後10年は建設業に絞る」と数字まで言うと本気度は伝わるが、質問も呼び込む。入れるか、「腰を据えて」に留めるか。

Q3

順調に運用できている会社の扱い

事前チェックで「気になる点」が本当に見つからない会社は、無理にひねり出すと嘘になる。優先度を下げる基準をどこに置くか。

Q4

F分岐と第一声の重複

HPがない会社では、第一声で「検索したが見当たらない」と伝えるため、3章F分岐の同じ台詞と重複する。F分岐側の言い方をどう調整するか。

進め方 ── 7/16・7/17の稼働で

2枠あわせて4時間ほどなので、この優先順位でお願いします。

P1

0章(架電前チェック)と1章の返し文言を台本に反映

効果が一番大きいのが受付突破。チェック2表と「ご用件は?」への修正案をGoogle Docsの台本に組み込む。

P2

2章の第一声・3分+タイマー・反応3パターンを反映

第一声の組み替えと、優しい/時間がない/厳しいの3分岐。30秒ピッチの費用の言い方は「実績づくり期間なので抑えた形」に統一。

P3

2.5章の前置きを追加し、5章を削除(統合)

たたき台の台詞をベースに、自分が声に出して言いやすい形に調整してOK。時間が余ったら宿題Q1〜Q4に答え案をコメントで。

3・4・6・7章はレビュー継続中なので今回は触らないでください。反映が終わったら佐々木が再確認し、次は実在しそうな建設会社10社を想定した架電シミュレーションでこの台本を検証する予定です。疑問点はどんな小さなことでも遠慮なく。