出産する病院しらべ / 家族共有版

無痛でいける病院を、
「午前3時テスト」で決める

予定日 2027/03/12(金)計画想定 3/6(土)基準:実家(世田谷・粕谷)2026-08-02
「初産・3/6(土)計画出産・里帰り」を前提にした整理です。上のタブで、概要/各病院の詳細/無痛の方式/お金の話に切り替えられます。費用は初産・3/6計画での分割試算です。

無痛のしやすさ × 実家からの距離

近くて無痛しやすい=理想帯 近いのに無痛×=避けたい帯 ◎○ しやすい △ 条件付 × できない 無痛のしやすさ(午前3時テスト) 5〜10分 約20分 30〜35分 実家(粕谷)から車での距離 → 遠い 杉山 国立成育 東京衛生 聖マリアンナ 成城マタニティ 成城木下(枠×) 至誠会第二 久我山 荻窪(初産×) 日赤(遠い)
本命 次点 対象外 青リング=総合周産期(NICU院内完結)
4
本命(○〜◎・初産可)
1
次点(質は高いが条件付)
5
対象外
50万
出産育児一時金(確実に出る)

くらべ表(初産・3/6計画前提)

病院午前3時
テスト
無痛の方式安全(NICU)3/6 自己負担
(初産・概算)
実家から車判定
国立成育硬膜外+CSEA総合周産期・院内完結約57万15〜25分本命
聖マリアンナ硬膜外総合周産期・院内完結約25〜40万+室料25〜35分
自宅至近
本命
杉山硬膜外搬送15〜25分大部屋約43万/個室約59万〜15分本命
東京衛生硬膜外搬送約42万20〜30分本命
成城マタニティ硬膜外+DPE/CSEA搬送約36万(個室)15〜20分次点
成城木下硬膜外+CSEA搬送10〜30分無痛14万〜15〜20分対象外(満床)
至誠会第二×和痛(薄め)搬送約28万5〜10分対象外
荻窪×硬膜外搬送初産は無痛不可20〜30分対象外
久我山×硬膜外搬送無痛15万+5〜10分対象外
日赤医療C硬膜外総合周産期・院内完結約44万〜25〜40分対象外(距離)

本命(クリックで詳細タブへ)

次点

対象外

本命

国立成育医療研究センター

世田谷区大蔵2-10-1 / 03-3416-0181 / 実家から車15〜25分
安全性を最優先するなら第一選択。365日24時間の産科麻酔専属医+総合周産期でMFICU/NICU院内完結。オンデマンド型ゆえ「3/6計画」には馴染まず、予約競争がネック。

無痛午前3時テスト ◎ いける

「365日24時間対応可能」。産科麻酔専属医が24時間で麻酔を担当し、陣痛が始まって希望したタイミングで開始=自然発来からのオンデマンド。硬膜外に加え効き始めの速いCSEAにも対応。

体制麻酔・安全

麻酔
産科麻酔専属医24時間。2020年 米国SOAPのCOE認定(国内でも数少ない卓越施設)。硬膜外+CSEA。
安全性
総合周産期。MFICU/NICU完備で院内完結(無痛中の帝王切開切替もスムーズ)。搬送不要。

費用3/6・初産・無痛の試算

  • 通常分娩費用(7日入院・新生児管理込)890,000
  • 無痛加算(一律)180,000
  • 小計1,070,000
  • − 出産育児一時金-500,000
  • 自己負担 見込み約 570,000 円

候補中で最も高い。理由はベース分娩費が高い(総合周産期・7日入院)ことと無痛加算18万が最高であること。差額は院内完結の安全性を買う分。新生児検査約2万・有料個室差額は別途。深夜/時間外は+2〜4万。

電話確認する残り

  • 初産の分娩予約枠・2027年3月の空き・里帰り転院時期。
  • 「計画無痛」希望の可否(基本は自然発来待ち)。個室差額。
本命

聖マリアンナ医科大学病院

川崎市宮前区菅生2-16-1 / 044-977-8111 / 自宅(宮崎台)至近・実家から車25〜35分
24時間オンデマンド+総合周産期で院内完結(グレードA帝切も十数分)。麻酔科医20名。自宅から至近で「里帰りしない」選択肢を残せるのが最大の強み。無痛費用も安め。

無痛午前3時テスト ○ いける

「24時間 麻酔科医・産婦人科医が常駐。陣痛や破水の兆しが現れてから無痛を準備。計画誘発せず自然なタイミングで施行」=24時間オンデマンド。硬膜外(CSEAなし)。無痛相談外来は毎週金曜。

体制麻酔・安全

麻酔
麻酔科医 常勤16+非常勤4=20名。24時間 麻酔科・産科・新生児科が常駐。硬膜外。
安全性
総合周産期。MFICU/NICU完備で院内完結。超緊急帝王切開(決定〜娩出十数分)に対応。

費用3/6・初産・無痛の試算

  • 正常分娩 基本費用(大学病院の目安・要確認)600,000〜750,000
  • 無痛加算(公式。従来10万の情報あり)約150,000
  • 小計750,000〜900,000
  • − 出産育児一時金-500,000
  • 自己負担 見込み概ね 25〜40万円+室料

正常分娩の総額が公式非公開のため大学病院の目安で試算。無痛費用は公式で約15万(以前10万との情報あり)=要確認。有料個室は差額別途。

電話確認する残り

  • 無痛費用は10万か15万か。正常分娩の総額・個室差額・土曜/時間外加算。
  • 3月の分娩枠、里帰り(セミオープン)の初診時期。
本命

杉山産婦人科(世田谷)

世田谷区大原1-53-1 / 03-5454-8181 / 明大前方面・実家から車〜15分
JALA公式に「原則計画+自然陣発にも24時間対応」と明記、料金表にも夜間・休日の無痛加算があり夜間対応が裏付けられた。無痛は年約700件で国内トップ級。

無痛午前3時テスト ○ いける

JALA公式の導入対象=「原則は計画分娩だが自然陣発にも24時間にて対応」。料金表に「時間外・休日の無痛加算1万円」があり夜間対応の裏付けあり。ただし「計画日前の夜間・休日は対応できないこともある」との但し書きも併存=例外の実態は電話で要確認。硬膜外(CSEAなし)。

体制麻酔・実績・安全

麻酔
麻酔科医3名+無痛担当の産科医(各2000件超)。硬膜外。
実績
無痛経腟 約706件/年(経腟の82%が無痛)。
安全性
NICUなし。急変時は自施設一次対応後、東京医大・日赤へ搬送15〜25分。

費用3/6・初産・無痛の試算(2027.1.1改定)

  • 正常産の総額(大部屋・5日、新生児入院費・産科医療補償込=公式「全合計」)760,000
  • 無痛分娩加算160,000
  • 前泊入院管理料10,000
  • 小計(大部屋)930,000
  • − 出産育児一時金-500,000
  • 自己負担 見込み(大部屋)約 430,000 円

個室にする場合:公式の個室総額92万+無痛16万+前泊1万−50万=自己負担 約59万。※個室差額はサイト上に「3万円/日」と「2027.1.1改定 44,000円/日」の両方が載っていて不整合(上の個室総額92万は3万/日ベース。44,000/日が適用なら個室は約65万に上振れ)=要電話確認。/ 3/6は土曜で、杉山の分娩加算は日・祝・年末年始のみ=土曜は対象外、日中出産なら時間外加算なし。夜間にずれ込むと時間外分娩+3万・時間外無痛+1万。予約金10万は自己負担の前払い(内数)。

予約予約・キャンセルの条件

分娩予約は心拍確認後から可能(2F受付で分娩予約金10万円を添えて仮押さえ)。無痛は枠に制限があり定員で締切・満員はキャンセル待ちのため、本命なら早めの仮押さえが有利。

キャンセル時:予約金10万円は分娩費用に充当されるが、返金されるのは「流産」または「医学的理由で病院が転院を勧めたケース」のみ。本人都合のキャンセル・転院はいかなる場合も返金なし(=失うのは予約金10万円のみ)。日数による追加のキャンセル料の記載はなし。つまり早めに押さえて後で他院に決めても、リスクは10万円だけ。※費用ページ・予約ページの両方に同一記載あり。

電話確認する残り

  • 夜間・休日の自然発来で「無痛できないこともある」の実際の頻度・条件。麻酔担当医は院内当直か。
  • 里帰りの初診・転院時期、予約締切。3月前半の枠・個室の空き。
本命

東京衛生アドベンチスト病院

杉並区天沼3-17-3 / 03-3392-6151 / 実家から車20〜30分
24時間365日で土日祝夜間でも無痛費用が変わらず、無痛は年約1265件で国内最大級=“無痛に最も慣れた”施設の一つ。費用も明快。最大の不確定要素は里帰り受け入れ可否。

無痛午前3時テスト ◎ いける

「24時間365日体制。土日祝・夜間も無痛に対応、費用も変わらない」「自然陣痛発来も計画分娩もどちらも対応」「途中からでも切替可」。持続硬膜外麻酔。1972年からの長い歴史。

体制実績・安全

実績
2025年度 分娩1489件/無痛経腟1265件/経腟自然9件。経腟のほぼ全員が無痛=無痛が“標準”。硬膜外中心。
安全性
NICUなし。緊急時は提携高次医療機関へ早めに母体搬送。自主点検表 全項目充足。

費用3/6・初産・無痛の試算

  • 正常分娩費用(無痛15万・産科医療補償込、入院6日)約920,000
  • − 出産育児一時金-500,000
  • 自己負担 見込み(標準室)約 420,000 円

24時間365日で費用が変わらない=土曜計画でも時間外・休日加算なしで明快。個室(室料差額)は別途。退院1日延長で+約5万/日。

電話確認する残り

  • 里帰り出産の受け入れ可否(最重要)と転院時期。
  • 個室の種類・金額・空き。3月の予約枠。
次点

成城マタニティクリニック

世田谷区成城1-1-2 / 03-5727-5335 / 実家から車15〜20分
無痛の“質”は今回の候補で随一(効きの良いDPE/CSEA・帝王切開率1〜2%)、全室個室・シェフ調理で快適。ただし計画基本(TYPE B)、NICUなし、ローリスク限定という制約。

無痛午前3時テスト △ 可能な限り

「基本的に計画分娩。計画前に陣痛が来ても可能な限り対応(24時間365日)」だが「日中のお産で完結するのが安全」という方針=努力型。硬膜外を基本にDPE/CSEAを使い分ける国内でも稀少な高度手技。鎮痛は最小限(痛み10→3)で安産・低帝切率を両立。

体制実績・安全・制約

実績
無痛2000例以上、無痛中の帝王切開率1〜2%(一般より格段に低い)。
安全性
クリニックのためNICUなし=急変時は高次施設へ搬送。
制約
ローリスク限定(初産40歳以上/BMI30以上/体重80kg以上等は不可)。該当しないか要確認。

費用3/6・初産・無痛の試算(個室・日中)

  • 分娩基本料520,000
  • 産科医療補償12,000
  • 無痛加算120,000
  • 入院基本管理料 母 18,000×5泊90,000
  • 入院基本管理料 新生児 12,000×5泊60,000
  • 室料 個室 10,000×5泊50,000
  • 新生児聴力検査12,000
  • 小計(個室)/特別室なら +50,000864,000
  • − 出産育児一時金-500,000
  • 自己負担 見込み約 364,000 円(個室)

初産5泊6日・全室個室。日中の計画出産なら時間外加算なし。夜間にずれ込むと時間外分娩+4万+無痛の夜間導入加算。

電話確認する残り

  • 「可能な限り24h対応」の実態・搬送先。妻がローリスク条件を満たすか。3月の予約枠。
対象外

対象外の病院 まとめ

希望と合わない、または枠が取れない5院
無痛そのものは良い施設も含むが、「枠がない」「計画のみで夜間×」「初産は無痛不可」「遠い」といった理由で今回は候補から外す。

満床成城木下病院 対象外(枠なし)

条件は理想的(原則24hオンデマンド+CSEAも可・食事良・無痛14万〜)だが、予定日を含む3月前半が満床・キャンセル待ち3名以上のため今回は外す。3月後半やキャンセルが回れば再浮上の余地あり。

計画のみ至誠会第二病院 対象外(午前3時 ×)

最至近(車5〜10分)だが「全員計画分娩」かつ「硬膜外留置後でも夜間・休日の発来では薬剤投与しない場合あり」と明記。しかも「和痛」で麻酔は薄め。日中の計画・軽めの鎮痛でよいなら最至近の利点は大きい。3/6計画・無痛の自己負担 約28万。

初産×荻窪病院 対象外(初産は無痛不可)

無痛は「経産婦のみ対象」で初産は対象外。しかも全例計画・水曜(予備木曜)のみで計画日以外は無痛不可。

遠い日本赤十字社医療センター 対象外(距離)

原則24時間・総合周産期で安全性は文句なし(午前3時テスト◎)。無痛は初産+15万で自己負担44万〜。ただし実家から約25〜40分と遠く奥さんが難色。安全の“最後の砦”枠として保持。

計画のみ久我山病院 対象外(午前3時 ×)

最至近だが無痛は計画分娩・平日9〜17時のみ。「計画日前・夜間・休日は無痛を行えません」と明記で希望と衝突。当初から除外。

無痛分娩の「方式」の違い

同じ「無痛(硬膜外)」でも、効きの速さ・確実さを高める派生テクニックがあります。効かせ方を使い分けられる施設ほど有利です。

硬膜外麻酔(こうまくがい)epidural・基本

背骨の外側「硬膜外腔」に細い管(カテーテル)を入れて麻酔薬を持続注入する、無痛分娩の基本の方式。効き始めまで10〜15分。今回の全候補が採用。

→ 全候補が採用(杉山・聖マリアンナ・東京衛生は硬膜外のみ)
CSEA脊髄くも膜下硬膜外併用

硬膜外に加え、もう一段内側の「くも膜下腔」に一度だけ少量の薬を入れる併用法。効き始めが数分と速いのが強み。お産が速く進むときや、早く効かせたいときに有利。その後は硬膜外の管で持続する。

→ 国立成育・成城木下・成城マタニティ が対応
DPE硬膜穿刺硬膜外麻酔

硬膜外の処置中に、細い針で硬膜を1回だけ穴を開ける(薬はくも膜下には入れない)方式。硬膜外単独より薬が広がって効きやすく、CSEAより副作用が少なめの“中間・いいとこ取り”。

→ 成城マタニティ が基本手技として採用(国内でも稀少)
和痛(わつう)薄めの硬膜外

硬膜外を使うが、薬を薄めにして痛みを「軽くする」程度に留める方式。無痛より痛みは残るが、副作用やお産への影響が少なめ。しっかり痛みを取りたい場合には物足りないことがある。

→ 至誠会第二 が「和痛」(=意図的に薄め)

まとめると、効きの速さ・確実さでCSEA/DPEを使い分けられる国立成育・成城マタニティ・成城木下が一歩リード。杉山・聖マリアンナ・東京衛生は硬膜外のみだが実績豊富。至誠会の「和痛」は狙って薄めにしている点に注意。

出産育児一時金 50万円は、確実に出ます。

これは住んでいる自治体(川崎)や出産する場所(東京か神奈川か)とは一切関係なく、妻が加入している勤務先の健康保険から出る国の制度です。妊娠4ヶ月(85日)以上で出産すれば対象で、里帰りでも東京の病院でも出ます。今回の候補は全て産科医療補償制度の加入機関なので満額50万円。直接支払制度で病院に直接支払われ、窓口では差額だけを払います。

混同しやすいポイント

「東京の病院だと出ないのでは」と心配になるのは、たぶん東京都の無痛分娩助成(最大10万円)の方です。こちらは「東京都内で妊娠届+東京に住民登録」が条件なので、川崎在住の今回は対象外。ただしこれは一時金50万とは別物で、一時金の方は場所に関係なく出ます。金額も助成は最大10万に対し、一時金は50万と大きいので、実質の効きは一時金がメインです。

費用の「見方」— 総額は入院日数込みで比べる

病院ごとに入院日数(5〜7日)や部屋(大部屋/個室)が違うので、単純な「分娩料」でなく総額(入院込み)で比べるのが正確です。国立成育が高いのは、ベースの分娩費が高い(国の総合周産期・7日入院)ことと無痛加算18万が最高であることが理由で、その分MFICU/NICU院内完結の安全性を買っています。

病院自己負担(初産・3/6・概算)特徴
成城マタニティ(個室)約36万無痛の質・快適さ随一
東京衛生約42万24h365日・費用同一
杉山(大部屋)約43万無痛の実績多い・24h対応
国立成育約57万安全性 最上位(NICU院内)
杉山(個室)約59万個室差額込み(3万/日ベース)
聖マリアンナ約25〜40万+室料base要確認・安全性最上位・自宅至近

差額の15〜23万は「安全性(NICU院内完結)をどこまで買うか」。ローリスクの初産なら安めのクリニック勢、安全に全振りするなら国立成育・聖マリアンナ、という整理。東京都助成10万は本ケース対象外の前提。